こんにちは。
墨田区向島のスペラサン・パーソナルトレーニングです。
「左右均等に体重をかけましょう」
「両足でしっかり床を踏みましょう」
姿勢改善やトレーニングでは、このような言葉を聞くことがあります。
もちろん、左右のバランスを整えたり、両足で身体を安定させたりすることは大切です。
しかし、「両足に均等に体重をかけること=正しい身体の使い方」ではありません。
実は、両足荷重にこだわりすぎることで、歩き方や体重移動、身体の動きがかえって制限されることがあります。
今回は、身体の使い方を考えるうえで知っておきたい、「両足荷重の落とし穴」について解説します。
両足荷重とは?
両足荷重とは、簡単にいうと、左右両方の足に体重を乗せて身体を支えている状態です。
立っているときには、両足で身体を支えることが基本になります。
例えば、
• 左右の足に均等に体重をかける
• 両足で床を踏む
• 両脚で身体を安定させる
といった状態です。
静止した姿勢では重要な考え方ですが、ここで注意したいのが、
「立つ」と「動く」では、必要な荷重の使い方が違う
ということです。
歩くときは、両足に均等に体重をかけ続けない
「歩き方」を考えると、この違いが分かりやすくなります。
歩行では、
右足に体重を乗せる
→ 左足を動かす
→ 左足に体重を移す
→ 右足を動かす
というように、左右へ体重を移動させています。
つまり歩くという動作は、
「両足で支え続ける動作」ではなく「荷重を移動させる動作」
でもあります。
もし歩くときに、常に左右50:50で体重をかけようとしたら、スムーズな体重移動ができません。
「荷重」だけでなく「抜重」も大切
身体の動きを考えるとき、荷重することばかりに注目してしまいがちです。
しかし、実際には「どこに体重を乗せるか」だけでなく、「どこから体重を抜くか」も重要です。
例えば右足に体重を移したら、左足は自由に動かせる状態になります。
反対に、左足に体重が残り続けていると、右足を自由に動かしにくくなります。
つまり、
荷重 → 動作 → 抜重 → 次の荷重
という流れが、身体のスムーズな動きにつながります。
両足で踏ん張りすぎると身体は動きにくくなる
「両足でしっかり床を踏む」という意識は、トレーニングではよく使われます。
しかし、必要以上に両足を踏ん張ると、
• 股関節が動きにくい
• 骨盤が動きにくい
• 体重移動がしにくい
• 身体が固まりやすい
• 一歩目が出にくい
• 動作が小さくなる
といったことがあります。
特に注意したいのが、
「安定させること」と「動けること」を混同してしまうこと
です。
身体は、動かないことで安定するのではありません。
必要な場所を安定させながら、必要な場所を動かせること。
これも身体の機能の一つです。
体幹も「固めればいい」わけではない
これは体幹トレーニングにも共通しています。
体幹というと、
「お腹に力を入れる」
「身体を固める」
「グラグラしないようにする」
というイメージがあります。
もちろん、身体を安定させる能力は重要です。
しかし、歩行やスポーツでは、身体は常に動いています。
歩くときには骨盤が動き、背骨が回旋し、腕が振られます。
つまり、
安定性+可動性+体重移動
が必要です。
「動かない体幹」を作るだけでは、実際の動作につながらないことがあります。
スクワットでも左右50:50が絶対ではない
スクワットなどの両足を使うトレーニングでは、左右の足で床を押すことが基本になります。
しかし、人間の身体は完全な左右対称ではありません。
例えば、
• 足首の可動域
• 股関節の可動域
• 骨盤の位置
• 筋力
• 過去の運動習慣
などには個人差があります。
そのため、
「左右50:50でなければ正しいフォームではない」
と数字だけにこだわる必要はありません。
重要なのは、左右差を無理に消すことではなく、
その人が適切に荷重し、安定して力を伝え、必要な方向へ動けること
です。
片足荷重ができることも重要
「両足で立つこと」と同じくらい重要なのが、片足で身体を支える能力です。
歩行では、必ず片足で身体を支える瞬間があります。
さらに、
• 階段を上る
• 走る
• ジャンプする
• 方向転換する
• 蹴る
といった動作でも、片足で身体を支える能力が必要になります。
つまり、身体を機能的に使うためには、
両足で支える能力
片足で支える能力
左右へ体重を移動する能力
この3つを考える必要があります。
キックボクシングでは「荷重移動」がさらに重要
キックボクシングでは、両足に均等に体重をかけ続けることはありません。
パンチやキック、ステップ、ディフェンスなどでは、状況に応じて体重を移動させます。
例えばキックでは、
片足で身体を支える
↓
反対側の脚を自由にする
↓
身体を回旋させる
↓
キックにつなげる
というように、荷重と抜重を使い分けます。
このような動作では、単純な筋力だけではなく、体重移動と全身の連動が重要になります。
正しい姿勢=動かない姿勢ではない
姿勢改善でも、同じような考え方ができます。
「胸を張る」
「背筋を伸ばす」
「左右均等に立つ」
これらを意識しすぎることで、身体を固めてしまうことがあります。
本来、良い姿勢とは、ただ静止したときにきれいに見える姿勢だけではありません。
動き出せる姿勢
であることも重要です。
立っている状態から、
歩く・しゃがむ・振り返る・走る
などの動作へスムーズにつながること。
これも機能的な身体を考えるうえで大切なポイントです。
「均等」より「コントロール」
では、両足荷重は悪いのでしょうか?
もちろん違います。
両足で安定して立つことは重要です。
ただし、
「両足に均等に体重をかけること」をゴールにしない
ことが大切です。
本当に重要なのは、
必要なときに両足で支えられる
必要なときに片足へ荷重できる
必要なときに反対側の足を抜ける
必要な方向へ体重を移動できる
という、荷重をコントロールする能力です。
スペラサンが大切にする「整える×動かす×鍛える」
スペラサン・パーソナルトレーニングでは、
整える × 動かす × 鍛える
という考え方を大切にしています。
姿勢を整える。
身体を安定させる。
そして、その状態から正しく動く。
そのうえで効率よく鍛える。
ただ筋肉を増やすだけではなく、「その筋肉をどう使うのか」まで考えることが、身体づくりには重要だと考えています。
まとめ|両足荷重だけが正解ではない
両足でしっかり立つことは、身体を安定させるために大切です。
しかし、身体は静止しているだけではありません。
歩く、走る、階段を上る、蹴る、方向転換する。
こうした動作では、
荷重 → 体重移動 → 抜重 → 次の荷重
という動きが繰り返されています。
だからこそ、
「左右均等に体重をかける」ことだけを正解にするのではなく、「必要なときに荷重を変えられる身体」を目指すことが大切です。
両足で支える。
片足で支える。
体重を移動する。
そして、自由に動く。
これらを使い分けられることが、機能的な身体の使い方につながります。
スペラサンでは、姿勢改善・動作改善・機能改善・ダイエット・ボディメイク・キックボクシングなど、一人ひとりの目的や身体の状態に合わせてトレーニングを行っています。
身体を整え、正しく動かし、効率よく鍛える。
「筋肉を鍛えるだけではなく、身体の使い方も変えたい」
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